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クレジットカードの基礎知識

クレジットカードのIC化について

クレジットカード IC化

クレジットカードのIC化

クレジットカードの IC化 とは、ICチップが埋め込まれたクレジットカードのことを指します。

IC化されたクレジットカードは、従来の磁気カードに比べて、第三者による解析が困難でセキュリティに優れるという特長を持ちます。


世界的にもクレジットカードやキャッシュカードをIC化に対応する動きが進んでいます。

事実、イギリスやフランス、デンマーク等のヨーロッパ諸国では、カードのIC化が加速しており、既に100%近い普及率となっています。


わが国日本においても、カードをIC化させる動きは、顕著な傾向が見られます。

2014年に経済産業省は、2020年までに全てのクレジットカードをIC化することを目標に掲げています。

これは、東京オリンピックに向けて海外からの観光客の利便性を向上させることが目的だと言われています。


このページでは、クレジットカードのIC化について分かりやすく解説をしています。



IC化 とは

IC化とは、その名の通りICチップをカードに埋め込むことを言います。

クレジットカードをIC化させることで、IC取引を可能にします。

IC取引が可能になれば、不正に入手したカード情報を元に作成された、偽造カードによる被害を最小限に抑えることが出来ます。


クレジットカードを店頭で使う際は、カード裏の磁気テープを読み取る方法と、カード表面に埋めたICチップを特別な機器にかざすという方法の2つがあります。

ICチップを埋め込んだICカードは、従来の磁気カードに比べて、第三者による解析が困難なためセキュリティに優れています。


ICチップ

クレジットカードやキャッシュカードの表面に、上記のようなマークが付いている場合は、そのカードはIC化されています。


ICカードと磁気カード

磁気カード

クレジットカードやキャッシュカードには、券面の裏側に施されている磁気ストライプに暗証番号や個人情報が記載されています。

磁気ストライプは、金融機関が発行する預金通帳の裏面に採用されていますが、これは主に記帳処理等に用いられます。


この磁気ストライプの中に情報を転写したカードのことを磁気カードと言います。

磁気カードは、コストが安価なため、現在、世界中で広く流通しています。

また、この磁気ストライプを読み取るためのカードリーダーも広く普及しているため、ほとんどのクレジットカードに採用されています。


しかし、この磁気ストライプは、専用の機械に通すことで情報を読み取るスキミングによる被害に遭う危険性があることが懸念材料と言われています。


スキミングとは

スキミングとは、クレジットカードやキャッシュカードの磁気ストライプに記録されている情報を不正に読み取って複製し、不正使用することを言います。

スキミング装置(スキマー)を利用して、カード情報だけを瞬時に抜き取ることが出来るため、被害に気づかないケースも多く、警察に被害届を出しても捜査が難航することも珍しくありません。

このスキミング装置は、一般に市販されているため、容易に手に入れることが出来ることから、盗難や悪質店などで利用されているようです。


また、磁気ストライプのクレジットカードで決済する場合は、本人確認のためにサインをする必要があります。


ICカード

ICカードは、磁気カードに代わり、よりセキュアなカード利用を可能とする技術です。

クレジットカードにICチップを搭載することで、記憶容量が格段に増加するだけでなく、IC化によって情報漏洩のリスクを防止する役割があります。


ICチップ搭載のクレジットカードで決済する場合は、磁気カードのようなサインではなく、4桁の暗証番号を入力することで手続きが完了します。


記憶容量が多い

ICカードをスキミングする場合は、ICチップをスキミング装置に直接接触させる必要があります。

しかし、ICカードは、磁気ストライプより情報量が圧倒的に多いため、スキミングに長時間を必要とします。


また、磁気ストライプのスキミング装置に比べて、機器の価格が高額になるため、スキミング装置の所有者は限定されます。


偽造されにくい

磁気カードは、必要な情報がそのままの形で保管されていましたが、ICカードは、ICチップ内の情報に高度なセキュリティが施されています。

100%偽造を防止できるわけではありませんが、情報が暗号化されているためコピーすることが非常に困難です。


このように、カードをIC化することで、セキュリティ面の向上が期待でき、安心・安全にクレジットカードを利用することが出来るようになります。


ただし、現在発行されているクレジットカードは、磁気ストライプとICチップを併用されているケースが多いのが現状です。


ICカードの種類

ICカードには、ICチップの中にメモリ(記憶用IC)だけを内蔵したものと、CPU(中央演算処理装置)とメモリの双方を内蔵したものの2種類があります。

CPU内蔵カードの場合は、カード内で情報処理を行うことが可能です。

基本的に、IC化クレジットカードに内臓されているICチップには、CPUが搭載されています。


さらに、カード読み取り装置との通信や、ICチップを動作させるための電力供給の手段によって、「接触型」と 「非接触型」に分類されます。


接触型ICカード

接触型ICカードは、読み出しが難しいため偽造される危険性が低い点が特徴です。

接触型は、高いセキュリティが求められるクレジットカードや銀行キャッシュカードに採用されています。


非接触型ICカード

一方、非接触型ICカードは、カードに装置をかざすだけで情報を交換することが出来るため、比較的容易に読み出しを行うことが出来ます。

非接触型ICカードは、SuicaやEdyなどの利便性が求められる電子マネーに採用されています。


現在では、接触型と非接触型双方の機能を兼ね備えたICカードも登場しています。


ハイブリッドカード接触型と非接触型の2種類のICチップを搭載したカード。
デュアルインターフェイスカード接触型と非接触型双方のインターフェイス機能が備わったICチップを搭載したカード

ICカードの仕組み

ICカードでは、必要な情報は、ICチップのメモリ内に暗号化された状態で記録されます。

ICチップに記録された情報に対してアクセスがあった場合は、CPUがこれを制御します。

そのため、ICチップ内の情報に対する、第三者による外部からの不正アクセスは非常に困難となります。

また、万一不正アクセスに成功した場合でも、読み出しや、改ざんなどを行うことが難しいため、高い安全性が確立されます。


ICカードの現状

2016年4月時点で、国内のICカードの普及率は70%と言われており、普及率100%にまでは至っていません。

決済端末のIC対応が遅れていることが、普及率が伸びない要因の一つであると指摘されています。


また、ICカードは、磁気カードに比べて1枚あたりのコストが高くなることも要因の一つです。


カードのIC化は、以前から銀行などの金融機関が発行するキャッシュカードと併せて、カード犯罪防止の観点から議論が交わされてきました。

セキュリティ対策の強化・必要性が求められる中、特に店頭での不正使用を防ぐには、偽造の難しいICクレジットカードの導入が不可欠と言われています。


しかし、金融業界は、安全性と利便性の高さを認めつつも、カードのIC化は高コストのため、実現については消極的でした。

金融機関にとってはコスト増となるため、完全IC化は大きな負担となります。

カード発行会社は、自社で負担することになりますが、金融機関にとってはその意味合いが異なります。

そもそも、キャッシュカードは、銀行が利用者に貸与しているものなので、IC化によるコスト負担を銀行が負うことは本来の意図と違うというのがその理由です。


とはいえ、カードのIC化進むことは、それだけ単価が下がることを意味します。

現在では、カードのIC化が進んだことで、ICチップの単価は従来よりも安価になった(一説には500円程度)と言われています。


クレジット一体型ICキャッシュカード

金融機関は、キャッシュカードとクレジットカードの機能を一体化し、ICチップを搭載した、クレジット一体型ICキャッシュカードの発行を行っています。


クレジット一体型ICキャッシュカードとは、キャッシュカードとクレジットカードの機能が1枚になったカードです。

磁気ストライプとICチップでの取引の両方が可能です。

また、銀行窓口で生体認証(指静脈認証)情報を登録すれば、生体認証での取引も可能となります。


生体認証とは

生体認証とは、人間の身体的特徴を使用して個人を識別する認証方式です。

指紋や顔を使った認証方式が一般的ですが、現在、金融機関を中心に急速に広まっているのが静脈認証方式です。

静脈認証方式は生体認証の中でも高い認証精度を有しています。


指静脈認証は、指の内部に存在する静脈を使って個人を特定する認証方式です。

静脈内を流れる血液中の還元ヘモグロビンが吸収する近赤外線をあてることで、静脈パターンを抽出します。

この静脈パターンと、事前に登録した静脈パターンとを照合させることで、認証を行ない、個人を識別します。


静脈パターンは双子でも異なり、偽造やなりすましが難しいため、安全な認証方式とされています。


生体認証機能の利用を希望する場合は、予め生体認証情報の登録が必要になります。

届け印や本人確認書類を持参の上、銀行店頭で手続きを行って下さい。


ICキャッシュカードにICクレジットカード機能が付いた一体型カードは、利便性と安全性を兼ね備えた非常に実用的なカードです。



ICカードの今後

現在では、ICカードの普及により、作成コストも下がっていますが、それでもカードをIC化するのは、磁気ストライプを採用するよりも割高になります。


今後、ICカードが普及するためには、加盟店側の取り組みがカギになると言われています。


加盟店の各店舗に、カード読取機器(リーダライタ)の設置が進めば、必然的にクレジットカードのIC化は加速していくことが予想されます。


しかし、現在はICカードの読み取り機器を設置している加盟店の割合は6割程度のため、4割近い店舗ではICカードに対応していないのが実情です。

カードのIC化が進んでも、加盟店側が対応していないのであれば意味がなく、大きく利便性を損ねることになります。


2016年6月に、経済産業省はクレジットカードの不正使用を防ぐため、ICチップ付きカードに対応した読み取り端末の導入を加盟店に義務づける旨を発表しました。

また、カード会社に対しても、悪質な加盟店やセキュリティ対策が不十分な加盟店を調査するための義務を課すことを盛り込んでいます。


そして、2016年12月には、改正割賦販売法が成立しました。

これにより、2018年春頃には施行され、カード加盟店に対してICチップ対応が義務化される予定です。


まとめ

クレジットカードを利用する機会が多くなったことで、日常生活での利便性は格段に向上しています。

その一方で、不正使用やカード犯罪などの懸念がつきまといます。


クレジットカードに求められるのは、単なる便利さだけでなく、安全に利用できる環境が不可欠だと言えます。


我々利用者にとってICカードの普及は、より安心・安全にクレジットカードを利用出来ることを意味します。



 

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